2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

近いうちニューヨーク・ダウが大きく下落する可能性について 〜ダウは毎年、この時期必ず1000ドル以上、下落している〜

先週、日経平均株価は1日に1000円以上下落し、更に今週に入っても月曜に400円以上下落するなど、ここに来て明らかに調整局面に入っています。但し、この下落は、本来なら、2月の途中から3月末にかけて下落する筈のものでした。 というのも、以前に…

東京の株式市場が大混乱した5月23日と24日の取引についての詳細

5月23日木曜、東京証券取引所では、日経平均株価が、1日で1143円も値を下げ、翌24日の取引でも、1日の値動きは1000円を超える荒っぽい展開となりました。今回は、これについての詳細をご報告します。 急激な下落を含むジェットコースターのよ…

この1週間、東証1部では太陽光関連の株価が物凄く上昇した

5月15日水曜から21日火曜にかけての1週間、東証1部における太陽光関連銘柄の株価上昇は凄いものがありました。その発火点となったのが、14日に発表されたサニックスの決算です。 サニックスという会社は、1975年に建築物等の防虫・防腐に関する…

日本の政治なんて良くても悪くてもどっちでもいい、アベノミクスに期待するか? いいえ、そんなもんに一喜一憂してちゃ仕事にならない 〜信越化学会長の言葉です〜

昨日、CSの投資家向け番組「アクロス・ザ・マーケット」に、信越化学工業の金川千尋会長が出演し、決算や今後の戦略についてインタビューが行われました。信越化学は、塩化ビニールと、それから半導体のシリコンウエハで世界シェアの首位を誇り、世界経済…

中国の新政権は、成長を追うよりも公正・公平な市場形成を目指している 〜深センの創業版指数とIPOの問題から〜

TSチャイナ・リサーチの田代尚機さんは、日本で最も中国経済に詳しいと言っても過言ではないほど、中国の事情に精通している方です。その田代さんは5月15日、CS「アクロス・ザ・マーケット」の「ASIAマネー」に出演し、好調な中国の株価指数のな…

中国政府の経済政策はとても上手く行っている 〜4月分の経済統計から〜

5月13日、この日は、中国の4月の小売売上が発表されました。この数字について、日本のメディアや金融アナリストなどの間では、大変に奇妙なことが言われています。 というのも、前年同月比から12・8%の増加という順調な伸びを見せたにも拘わらず、何…

ついに1ドル100円を突破した為替について 〜ドル円の動きは香港・深センの株価(つまり中国株)の動きとそっくりである〜

日本時間で5月10日の午前3時頃、円はついに対ドルで100円を突破しました。しかし、単に100円の大台に乗っただけではなく、東京市場の取引が始まると、円は更に下落し、一気に101円台の後半に突入したのです。 4月4日に日銀が金融緩和策を発表…

4月半ばに起きた金価格の歴史的暴落から、ある程度時間が経って解ったこと

金(ゴールド)というのは、いまもって安全資産の代表であると同時に、宝飾品の素材として、更には各種産業用の部品にも使われるものですが、4月半ば、この金価格は歴史的な暴落をしました。 それまで金相場は、概ね1オンス1700ドルから1520ドルと…

トヨタの決算について、メディアや金融アナリストの報道・解説に騙されないために

昨日5月8日、日本最大の輸出企業であるトヨタが、2013年3月期の決算発表を行いました。このトヨタの決算については、各メディアでもかなり大々的に報道されたようなので、皆さんもその大まかな内容はご存知かと思います。他の様々な企業の例にもれず…

皮肉なことに、アメリカ経済の低迷が円安ドル高を招きつつある

アメリカ商務省が5月2日に発表した3月の貿易統計によると、アメリカの貿易赤字は前月比11%減の388億ドルと、2010年1月以降で2番目に低い水準となりました。一見すると、この数字は、アメリカ経済の回復を示すものと受け取られがちですが、実…

日銀の大規模緩和が、世界金融市場、とりわけヨーロッパにもたらした影響についてのまとめ

4月4日、黒田新体制の日銀は、文字通り次元の違う金融緩和に踏み切りました。それを受けて、株式市場は当然反応したわけですが、しかしこの大規模緩和策について、真に注視すべきは、株式市場ではなく、債権市場に他なりません。 そもそも、黒田総裁は、4…