2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

中国の銀行は既にウォール街の銀行を超えている! 〜シンガポールとニューヨークを結ぶ議論から〜

ここ数か月におけるメキシコといえば、昨年末に新たに大統領に就任したエンリケ・ペーニャ・ニエト大統領のことが有名で、それは彼が政治家らしからぬ男前であるからなのですが、一方で、市場関係者の間では、このメキシコ経済は、ニエト新大統領のもとで絶…

第1四半期が終わって、中国経済のここまでのまとめ

先週半ばから今週前半にかけて、中国では重要な経済統計の発表が相次ぎました。今回は、これら一連の数字について検証していきます。 まずは、3月の貿易統計に関してです。これについては先週水曜日、アジア市場の総合的な分析をする「アクロス・ザ・マーケ…

中国企業の間では脱原発・脱石炭が明確に 〜電力・エネルギー問題の観点から、極めて興味深かった4月8日の中国株式市場〜

ここ最近の中国と言えば、日本のメディアにおいては、当局による不動産市場の引き締めや鳥インフルエンザばかりが取り沙汰されていますが、しかし株式市場を分析すると、中国は確実に良い方向へと前進しています。中国経済が、電力問題について、また自動車…

アメリカの経済が、ここに来て更に悪くなっている……

日銀の大規模緩和が市場の話題をほぼ独占した先週後半、アメリカでは、重要な雇用統計が発表されました。アメリカ労務省が発表する、非農業部門の新規雇用者数です。この3月の増加数は、なんとたった8万8000人という極めて弱いものでした。以前も申し…

新体制の日銀が打ち出した金融緩和政策の影響、国内景気と円相場、そして何より黒田東彦という人物について

黒田総裁新体制下の日銀は、4月4日、最初の金融政策を発表しました。事前の市場予想では、新体制に移行してまだ日が浅いため、いわゆる「次元の違う緩和」というのは、今回と4月下旬の会合との2回に分けて、つまり2段構えで発表されるだろう、というの…

中国経済について、シンガポールで言われていることは、日本で言われていることとはまったく逆!

昨日、中国の経済指標について、重要なものの1つが発表されました。サービス業のPMI、つまりサービス業の景況感指数です。その主な内容は、以下の通りです。 3月 2月 HSBC発表値 54・3 (52・1) 中国国家統計局発表値 55・6 (54・6…

世界経済の崩壊を防止するために 〜単なる高成長であってはならない、中国政府に課せられた使命〜

経済に最も大きなダメージを与えるのは、どの国・地域であろうと不動産バブルとその崩壊です。不動産バブルの発生とバブルの崩壊ほど、経済において、警戒すべきものはありません。これを防ぐべく、中国がまた大規模な抑制策を発表しました。 高騰する不動産…