2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

いったい何をもって景気が良い、あるいは悪い、と判断するのか? 中国の経済指標から

中国経済はいま、大きな転換期に差し掛かっています。おそらく、訒小平による改革以来となる、非常に大きな変化のなかにあります。それは、これまでのような輸出主導の成長モデルではなく、内需主導の成長モデルへの移行であり、また環境に配慮した持続可能…

アメリカ国債の下落は歯止めがかからず、そしてCTAの運用成績はドン底に沈みつつあり、それにより世界金融市場が大混乱している

6月24日、ニューヨーク・ダウはまたしても下落し、ついに2か月振りの安値まで落ち込みました。一方、ヨーロッパはもっとひどく、イギリス、フランス、ドイツの株価は、ついに年初来安値近辺まで下落してきました。日本株の下落は、週間ベースではついに…

膨らみ続ける日本の貿易赤字は、スマートフォンの輸入の急速な拡大が最大の原因である 〜10・0%増えた輸入のうち化石燃料の増加は僅か2・7%に過ぎず、一方スマホなど通信機の輸入は58・6%も増えた〜

6月19日、財務省から、5月の貿易統計が発表され、9939億円の赤字となりました。この赤字は、5月としては過去最大のものです。円安などを背景に、輸出は非常に伸びたのですけど、しかし輸入もまた増えたために、このような巨額の赤字を計上すること…

日本を含む世界同時株安の正体は、CTAバブルの崩壊が原因

日経平均株価は、相変わらず木曜日に大幅下落となっていますが、しかし何度もお伝えしてきたように、5月下旬以降株価が急速に下落してきたのは、日本だけではないのです。 香港、シンガポール、台湾、韓国、タイ、インドネシア、フィリピン・・・、いずれも…

中国本土への違法な投資資金流入の実態がついに判明! そして問題は人民元の自由化のことへ

中国財政部が毎月発表する貿易統計については、以前から数字を水増ししているのではないか、という疑惑があり、一方で、この水増しは政府がやっていることではなく、国外から中国本土への違法な投資資金が、輸出を装って入ってきているもので、中国当局もこ…

資産規模で世界最大の投資ファンドであるGPIF(日本の年金基金)が、外債・外国株への投資拡大を発表したことについて

6月7日、日経平均株価は午後に入ってもジリジリと値を下げ、1万2500円台まで下落した午後1時30分頃、先物で突如物凄い規模の買いが入り、そこからたった3分後には、一気に1万2800円台まで値を戻しました。こんなの見たことない! という感じ…

ユニクロと東電、この2つが投機筋その他から徹底的に狙われての日経平均大幅下落

株価の下落が止まりません。しかし、それは何も日本だけに限ったことではなく、つい先日お伝えしたように、5月下旬以降というもの、アジア市場のほぼ全般に渡って、株価が強烈に下落しているわけです。一方で、先週僕は、近いうちニューヨーク・ダウも大き…

ここ最近、アジアの株式市場は全面安の展開 〜ファンダメンタルズには何も変化がないのに〜

5月下旬になって、アジアの株式市場は、総じて全面安の展開になっています。とにかく各国で株価の下落が止まらず、それは6月に入っても依然変わりがありません。ここ最近、日本では日経平均株価の急落が話題となっていますが、しかし株価が急激に下落して…

先週に続きまたも木曜に株価が大幅下落した、5月30日東京市場の取引の詳細 〜ちなみに、今回は更に複雑です〜

先週木曜、東京市場は1日に1000円以上下落するという波乱の相場展開となったわけですが、今週またしても木曜は波乱となり、たった1日で738円、パーセンテージにすると、5・15%下落しました。今回は、その詳細についてお伝えします。 ただ、先に…